The Story of Dan 〜成長の軌跡〜

次世代に語り継がれる神話を紡ぐ

天気の子が100倍面白くなる解説

みなさん、はじめまして。
 
ダンです。
 
今週のお題「夏休み」ということですが、
本日、天気の子を見てきたので解説します!
 
読めば映画の深みが分かり、
また違った角度で楽しめると思います。

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以下、ネタバレ注意です!!
 
みんなの感想を聞いていると、
人によって意見が真っ二つに割れていて、
賛否両論ある映画なのですが、
 
 
この映画の背景にあるストーリーを解説したので、
ぜひ最後まで読んでみてください。
 
 
この映画を見る前は正直、
 
君の名は。は面白かったけど、
天気の子はさすがにそれほどではないだろうなぁ。」
と思っていました。
 
 
ですが、いい意味で僕の期待を裏切ってくれました。
 
 
君の名は。はストーリー自体は王道っていう感じで
普通におもしろいのですが、
 
なんせ時間軸がコロコロ変わるので、
「あれ、今のどういうこと?」
って思うことがチラホラ合って、
少し難しかった気がします。
 
その点では、
天気の子は理解しやすかったかなと思います。
 
 
まず、いきなり陽菜が屋上の神社で祈るシーンがあったのですが、
この神社「赤い鳥居」でしたよね。
 
 
この「赤い鳥居」ということに意味があります。
 
実は、この神社、「稲荷神社」(通称お稲荷さん)だったのです。
 
稲荷神社といえば、
京都にある千本鳥居で有名な伏見稲荷大社が有名ですよね。
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この稲荷神社は、今では、商売繁盛や願望実現などの神様として、
たくさんの人がお参りに行っています。
 
そして、この神社の特徴として、願いが叶いやすいという特徴があります。
 
が、楽に願いだけ叶えてあげるなんてそんな優しい神様はありません。
 
 
ここの神様は、
叶えてあげた分なにかを見返りを求めるのです。
(これをお陰信仰といいます)
 
 
このことは、諸説ありますが、
映画の途中で出てくる占い師のおばあさんが同内容のことを言っています。
 
これを知っていると話がだいぶわかりやすいと思います。
 
 
 
だから、初めに陽菜が鳥居をくぐって晴れてほしいと祈った結果、
 
 
一時的に天気は晴れたが、
陽菜が人柱になってしまったのです。
 
 
これは無理やり天気を変えた代償です。
 
もちろん一回では死には至りませんでしたが、
 
それ以来、
晴れることを祈れば祈るほど、
自分の命がなくなっていくのでした。
 
そして、どんどん体が変わっていき、
帆高とホテルに泊まった日、ついに死んでしまいます。
 
それと同時に東京の天気も急に晴れました。
 
 
帆高は自分のせいで陽菜が死んだと気づき、
陽菜が祈ったビルの屋上の神社に行きます。
 
そこに行くまでに色々合ったのですが、
 
なんとか、神社にたどり着き、帆高も祈ります。
 
 
ここで祈ったのは、陽菜にもう一度会いたいということ。
 
願いは通じ、陽菜が生き返り、再び二人は空の上で再開します。
 
そして、次は帆高が陽菜に、
「自分のために祈るんだ」と言います。
 
そして、二人は無事、生き返ります。
 
が、その代償として、
東京の天気がまた雨続きになってしまったのです。
 
 
そして、物語の最後、
3年後越しの再会の場面で、
 
帆高はなんて声をかけたらいいか考えながら陽菜の家へ向かっていると
陽菜が祈っているのを見つけます。
 
 
そのとき、帆高は陽菜が晴れ女(人柱)でなくなっていることに気づき
二人は無事幸せになったというところで終わります。
(東京という犠牲の上でですが)
 
 
 
あくまで僕の解釈として読んでいただけたらと思うのですが、
 
東京がなぜ沈んでしまったかということに関して、
別の解釈をするとすれば、
 
この映画、初めから、かなり汚いシーンをたくさん見せています。
 
ラブホや風俗というこの世の闇が何度も出てきます。
 
帆高も初め、東京ってこえーな
って何回も言っていました。
 
 
なぜ沈んでしまったかというと、
そういう汚いことをたくさんしてきた代償です。
 
この映画を通して、それが一つのテーマになっているのかなと感じました。
 
 
それともう一つ、果たして雨が東京に降り続いたことが
本当に人間にとって悪なのかということです。
 
話の途中で、君の名は。の主人公の瀧くんがでてくるのですが、
そのおばあちゃんの家に、
帆高が、晴れ女のビジネスは辞めたということを伝えに行ったとき、
 
おばあちゃんは、
「江戸時代は東京はずっと水の中に沈んでいてもとに戻っただけだ」
と言っていました。
 
また、晴れを祈る巫女は人柱になって死ぬということを教えてくれたおじいさんも、
 
「なにが異常気象だ。この絵が描かれたのは800年前だ。
 
観測史上初と言ってもそれはここ100年ぐらいの話だろ。
 
(これぐらいの大雨は何百年に一度はあった)」
 
ということを言っていたと思います。
 
 
要するに、この雨が人間にとって良いか悪いか
というのは究極的にはわからないということです。
 
むしろ、この雨で東京が沈んだことで、地球規模の長いスパンで見ると、
バランスを取って自然な状態に戻っただけとも言えるということです。
 
東京という大きな町をつくったけど、
それはあくまで人間にとって都合がいいだけです。
 
そういう意味でいうと、
祈ることで天気を変えるというのも人間の都合です。
 
そのため、人間の都合で作ったものにはその代償があり、
自然の力でバランスの取れた状態にいつかは戻る。
 
という意味もあるのかなと思いました。
 
 
拡大解釈の部分もあったと思いますが、
いかがでしたでしょうか。
 
映画を見た前提で書いていて、
かなり大雑把なので、
読みにくかったらすみません。
 
君の名は。も含めて、新海誠監督の映画は、
面白いストーリーの裏に深さもあるので本当に面白いですよね。
 
もし、もっと別の解釈があれば教えてもらいたいです!!
 
最後まで読んでいただきありがとうございました!